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| 第百十三回 2004年3月20日 基礎講座113回目です。 1兆円を超える大きなお金の価値が少しでもわかっていただけましたでしょうか。 今回は、有名建造物がいくらで作られているかを見てみます。またしても1兆円の大きさを実感してみてください。 明石海峡大橋、5000億 大鳴門橋、1100億 瀬戸大橋、8200億 来島海峡大橋、2800億 多々羅大橋、900億 青函トンネル 6900億 ユーロトンネル 1兆8000億 関西国際空港、2兆2000億 横浜国際競技場、600億 横浜ランドマークタワー 2700億 東京湾アクアライン 1兆4400億 東京都庁、1569億 東京ディズニーシー 3000億 大阪ユニバーサルスタジオ(USJ) 1700億 ダイヤモンド・プリンセス号 4000億 大阪万博、522億(昭和45年) 東海道新幹線 3800億(昭和39年) 黒部ダム 513億(昭和38年) 東京タワー 28億(昭和33年) 2兆7600億円融資を受けていた尾上縫はなんと瀬戸大橋を3本買えるのですね。 本当に信じられません。 第百十二回 2004年3月10日 基礎講座112回目です。 前回では1兆円とは100万円づつ毎日捨てたとして2740年かかる金額ということがわかりました。 今度は1兆円持っていて定期預金に入れていたとします。最近は低金利とはいえ毎日どれくらいの金利がつくか計算してみます。 仮に定期預金金利が0.1パーセントとします。 1兆円の0・1%は10億円です。1年間で10億円の金利がつきます。それを365日で割りますと274万円となります。 つまり毎日約270万円金利がいただけるのが1兆円です。低金利時代とは言え1兆円を持っていればまさに超金利生活者となれます。 しかし現実に1兆円をすんなり預かってくれる銀行は少ないでしょう。理由は金額が大きくなればなるほど「運用」が難しいからです。 当地の銀行の預かり残は、広島銀行が5兆6千億、山口銀行が4兆5千億、中国銀行が5兆4千億です。 1兆円とは当地の地銀の預かり残高の約5分の1に匹敵します。 このように1兆でも相当な数字ですが、「北浜の女帝」と呼ばれた大阪・ミナミの料亭「恵川」の元経営者、尾上縫(おのうえぬい)は2兆7600億円という巨額の融資を引き出して株などに注ぎ込み、バブルが弾けた後、巨額の負債を抱えました。本当に信じられませんね。 第百十一回 2004年3月1日 基礎講座111回目です。 簡単に銀行救済に2兆や3兆と言っていますが金額が大きすぎてピンとこないために1兆円とはどのくらいのものかを今回は実感していただきます。 昨年末に名古屋のテレビ塔から現金を撒き散らした男がいましたが、あの感覚で毎日100万円をバラ撒いたとしたら一体何年で1兆円を無くすことができるでしょうか。 まず1週間撒き散らしました。ここで700万円です。 1ヵ月間撒き散らしました。まだ3000万円です。 最初はもったいないと思っていたこの行為にもだんだん慣れてきてもはや「作業」としか感じなくなりました。10ヶ月経ちました。まだ3億円です。 1日100万円ばら撒く作業が1年間続きました。まだ3億6500万円です。 根気よく10年続けました。まだ36億5000万円です。 100年が経ちました、もう孫にこの作業を継がせています。しかしまだ365億円しか無くなっていません。 まだまだ先は長いです。 何世代かけて1000年続けました。なんとか3650億円です。 2000年で7300億円無くなりました。イエスキリスト時代からこの作業をやっていても終わらないのです。 なんと箱の中の1兆円が無くなるのに2739年かかりました いかがですか一口に「1兆円」と言っているお金がいかに大きい金額かがわかっていただけましたでしょうか? 第百十回 2004年2月20日 基礎講座110回目です。 今回は「投資信託」についてです。 最近の低金利時代で特によく聞かれるようになった言葉で別名「ファンド」とも呼ばれています。 まず「信託」の意味を考えましょう。文字通りお金を「信じて託す」わけです。 例えとしてはよくないのですが競馬でよく勝つ人が知り合いにいたとします。いつも投資額の倍以上の利益を挙げるスゴ腕だとします。この人の「腕」を「信じて」自分のお金を渡して「託す」ことを投資信託といいます。 投資信託は利回りがいいと思える物にお金を投資しますが、自分で売り買いするのではなくてプロの「ファンドマネージャー」という人の「相場観」を信用して託します。 その対象が株式であれば「株式型ファンド」いいます、債券に投資するのは「債権型ファンド」、両方をミックスした「株式・債券ファンド」というのもあります。 利回りがいい場合もありますが当然、「投資信託」は元本保証ではありません。 投資する先が比較的安全な「中期国債」を売り買いする「中国ファンド」でも約款には小さな字で「元本は保証しません」という旨が記されていますので注意してください。 次に株のように毎日値動きがわかり売買できるオープン型と一定期間は解約が出来ないクローズド型の2通りがあります。 第百九回 2004年2月10日 第百八回 2004年2月1日 基礎講座108回目です。 株式以外の金融商品について豆知識です。 今回はオプション取引についてです。 よく「ダウが買えたらなあ」と言いますね。このオプション取引はまざに「銘柄」を買わずに「日経平均」を買うものと考えてください。 このような商品を「先物」と言いまして、簡単に言えば来月の第2金曜日の日経平均終値を当てるものだと考えてください。 商品は2つありましてダウが上がれば連動して値段が上がるのを「コール」、逆にダウが下がれば値段が上がるものを「プット」といいます。 ですから、相場が上がりそうだと判断して銘柄がわからない時は「コール」を買い、大暴落の予感がしたら「プット」を買えば儲けになります。 今日、日経平均が1万1000万円として、来月は相場が強いと判断します。 その場合例えば3月の1万2000円のコールを買います。この時の単価は日経新聞にも掲載されていますが今仮に50円とします。 売買の単位は「何枚」で表します。 最低単位の「1枚」を買えば50×1000×10の5万円が売買代金になります。 日経平均が上がればこの50円の単価が上がりますので売ればその分利益になるわけです。 しかしリスクがあって3月の第2週の金曜日までに12000円にならなければ文字通り紙くずになります。 来週は「プット」の説明です。 第百七回 2004年1月20日 基礎講座107回目です。 株式以外の金融商品について豆知識です。 今回は転換社債について。 よく株は「攻めの商品」。債券は「守りの商品」と言われます。今回説明する転換社債は株の「攻め」の部分と債券の「守り」の部分をミックスした商品です。 「最近の低金利商品は魅力がない、でも株はリスクがあるのでいやだ」という方にピッタリの商品です。 基本的には100万円額面ですので新しい転換社債は100万円で買えます。そして債券ですから満期まで持てば確定金利が入ってきます。満期はその銘柄によって違いますが5年、7年、10年と種類があります。ここまでは普通の債券と同じで何の変哲もありません。しかしここから先が転換社債の優れた点です。 もし満期までの過程でその会社の株価が急騰したら株に変換して売ることが出来るのです。もっとも、債券そのものの値段も株と連動して上がりますので必ずしも株に変換して売る必要もありません。 つまり100万円で買った企業の株価が2倍になればその転換社債は200万円で売れると言うことです。 仮に株価が下がっても満期まで持てばノーリスクで金利だけ受け取れます。どうですか?いい商品ですよね。 このように100万円で買った場合はノーリスクですが100万以上で買った場合の転換社債は逆に満期まで持てば元の100万円になりますので株と同じようにリスクがあります。注意してください。 第百六回 2004年1月10日 基礎講座106回目です。 皆様、いい初夢は見られましたでしょうか。 昔から縁起のいい初夢の代名詞として「一富士二鷹三なすび」と言われます。 なぜ縁起がいいモノの中に「なすび」が入っているかを検証してみたいと思います。 諸説ありますが、まず「大願成就説」 これは日本一の富士と賢くて強い鷹、大願を「なす」という説です。 次に「徳川家康の好物説」 富士山、鷹狩り、初物のなすび。 「語呂合わせ説」 富士は「無事」鷹は「高い」なすは「成す」 「駿河の高いモノ説」 富士山、愛鷹山、初物のなすびの値段 江戸時代には米に代表される農産物はすべて「相場」がありました。大阪の北浜は米相場で有名でしたね。 なすびは江戸時代すでに温室栽培されていましたが夏物野菜のなすびを冬に作るのは大変な手間と労力が必要でした。ですから初物のなすびはこの時期の相場では値段が高騰したそうです。 このように需給の関係で「無い物」は値段が上がるシステムは今の株式市場も昔のなすび相場も変わらないということですね。 次いでながらその次に見れば縁起がいいものとして「四扇、五煙草、六座頭」の説明をしておきます。 扇は「末広がり」、煙草の煙は「高く立ち上る」、座頭は毛が無いので「怪我ない」ということだそうです。 2004年がいい年でありますように。 第百五回 2004年1月1日 基礎講座105回目です。 皆様新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 さて昨年の株式市場についての特徴と感想を述べます。 ダウ8000円割れ! なんと言っても昨年のトップニュースはこれでしょう。 アメリカのイラク侵攻が決まってからの株式市場は「有事は売り」の言葉どおりに売り込まれ7800円台と凄いレベルまで下がりました。ダウが「1万円切ったら日本経済は死ぬ」と言われていましたが、そうなったらなったで対処できるものだなと感心しました。もっとも長期にわたって続いていたらどうなったかわかりませんが・・・ 代わって「金(きん)」の値段が上がりました。この現象は今でも続いていますね。 11000円と10000円の間の往復!。 8月に1万円台を回復したダウはよほど居心地がいいのでしょうか、みごとにボックス圏を推移しています。これは「一つの銘柄を2倍になるまで持とう」の発想よりも「1割の利益を10回取ろう」という発想が投資家に広まったためです。 実際にネット取引などで小口の個人投資家がパソコンで株取引をするようになって以来、買った瞬間に1割上で売りの指値をするくらいに普通の手法となってきました。 ですから昔のように「大幅狙い」が出来ないですね。 さて今年の相場はどうなるのでしょうか?「株は永遠に上がりつづければ損する人がいない」といいますが本当に景気回復の兆しが見えて「買い安心感」によってどんどん上がってくれればいいですね。期待します。 第百四回 2003年12月20日 基礎講座104回目です。 株式投資の格言4回目です。 今回は昔の相場市は株価・銘柄もそうですが「時間」を大切に考えたという格言です。 「女子が生まれたら桐を植えるごとく株を買え」 昔は女子が生まれたら嫁入り道具のタンスを作るために庭に桐を植えました。桐がタンスの材料になるまで20年。このくらい長い時間で相場を見ろという意味です。 なかなか粋な格言ですね。 「月の8日にもの買うな」 新しい月が変われば給料が出た後なのでモノを買うときについサイフのひもがゆるみます。株もそうですが月初めは証券会社の「ついたち商い」も伴って相場が高い傾向があります。ですから月初めは買わずに少し様子を見てから買ったほうがいいよという格言です。 「推奨株は3日待て」 証券会社はあれやこれやいろいろな株を推奨してきますが、「なるほど」と思ってもすぐには買わずに3日待って買えということです。 だいたい推奨銘柄というのは証券会社のノルマなどの社内的理由によって営業マンが言って来ることが多いものですから同じ買うのなら熱の冷めた3日後にしなさいよということです。 「信用の買い期日接近は買い」 証券会社からお金を借りて株を買うことを信用取引といいますが、高値をつけた後の信用の期日(半年後)ごろは損でも売らなければならない人の売りで実態よりかなり安く売られる傾向があります。この時が買いのチャンスですと言っている格言です。 第百三回 2003年12月10日 基礎講座103回目です。 株式投資の格言3回目。 「売り買い腹八分」 この意味は投資家の心理の中でどうしても株価の一番安いところで買って一番高いところで売りたいという気持ちを戒めているものです。 当然誰もがこの「ウルトラC」を狙いたいのですが欲深くなって絶好の売り場を逃がしたりすることが多々あります。ですから10のところを8くらいで押さえなさいといっているのです。同意語として「頭と尻尾は呉れてやれ」「天井を売らず底を買わず」というのがあります。 「必ずしも市場にいる必要なし」 株をやりはじめると熱くなる方は毎日のように証券会社に通って株式ボードの前で食い入るように相場を見るようになります。そして持ち株の値動きに一喜一憂するわけですが「たまには休むのもいいよ」と言っている格言です。 休むことによって客観的に相場が見れますので思わぬ発見があるということです。同意語として「休むも相場」「売るべし買うべし休むべし」があります。 「株を選ぶな時を選べ」 これはどの株でも儲かる瞬間があるから銘柄に固執するよりその株を買う時を考えろという意味です。同意語として「漁師は潮を見る」 「眠られぬ株を持つな」 これは株をやりすぎて健康を害しては何にもならないよと言っています。 仕手株といってジェットコースターのような株が好きな方がいますが、本当に夜も眠れないような値動きをします。明日はどうなるかなと考えると夜も眠れません。 ほどほどにしましょう。 第百一回 2003年11月20日 基礎講座101回目です。 よく車の運転をしていてウインカーを出さずにもたもた走っている車を見かけます。 おそらく道を探しているのでしょうが後続の車のことなどおかまいなしです。 「止まるなら止まる」「走るなら走る」「曲がるなら曲がる」の意思表示がないのは見ていてイライラしますね。 株の投資も同じです。「いいと思うなら買う」、「悪いと思うなら売る」という意思表示はっきりさせられない人は投資に向きません。 よくあるのが買った銘柄が下がった場合、前回までのお話で厳しいルールを持っている人は「2割下がったら売る」と決めているのでどんなに今後上がりそうでもきっぱり見切りをつけます。株のことわざで「見切り千両」というのがあります。 さっさと見切りをつけて一旦現金にしておけばまた「いざ」という時に出動ができるのです。 どうも株に関してはこの「見切り」ができない人が多いようです。「なんとかなるだろう」とか「もうそろそろ反転するだろう」という考えは「予想」ではなく単なる「希望」なのです。 「捲土重来」という言葉のように一旦潔く負けを認め、新たに再挑戦をしてください。 それと「迷ったら売り」ということわざもあります。たくさん株を持っている時に経済や政治で大きな変化があった場合「相場にどう影響するかな」と迷った場合はとりあえず「売り」です。 売って現金にすることを「嵐を避けて港に入る」といいます。嵐を避けた後はまた再挑戦してください。 第百回 2003年11月10日 基礎講座100回目です。 早いもので私の基礎講座も100回を迎えました。10日おきに書いているわけですから1000日が経過したことになります。毎回のご愛読本当に有難うございます。 株式売買の「心得」第2回目ですが「人と同じ事をするな」というのがあります。 株の世界はゼロサムです。つまり「儲かった」と同じ数だけ「損した」人がいるわけです。参加している人が全員この「儲かった側」にまわりたいわけですよね。 ということは、参加者全員と同じことをしていればいけないわけです。株式投資の格言で「人の裏に咲く花の道」というのがあります。人と違うことをするということは簡単に言いますがなかなかできないことです。 車の運転に例えると他の全員が「あ、危ない!」と思ってブレーキをかけているのに、冷静な判断で逆にアクセルを踏むようなものです。これは結構勇気が要ります。 相場の中で例えると一昨年9月11日の同時多発テロ事件の翌日です。誰もが「すわ!戦争だ!」と思い手持ちの株を成行きで売りに行きました。結果1日でダウが2000円近く大暴落しました。 しかし下がっても値段がつくということは誰かが「買って」いたわけです。 あの不安心理のさなか「絶好の買い場だ」と信じて勇気を出して買いに行った投資家がいたのです。その結果、約一週間で反転しましたよね。 あの誰もが手放したくなる時に他の参加者と違うことをした投資家のみが短期間で利益を上げたことになります。 とは言えなかなかできることではありません。 第九十九回 2003年11月1日 基礎講座99回目です。 日経ダウは安定して10000円と11000円の間を上下しております。いわゆる「値固め」に要した時間に正比例して大きな上昇相場はやってきます。 そこで今回からは今から株を始めようと思ってる方に株式売買の「心得」をお伝えしてまいります。 株はよく「美人投票」に例えられます。すなわち得票数の多い女性が勝つわけですが、一つだけ美人投票と大きな違いがあります。それは「自分の好み」で選ぶのではなく「他人はどの女性を選ぶか」を考えて投票するのです。 よく「銘柄に惚れ込む」と言って全然他の投資家が見向きもしない銘柄を後生大事に溜め込んでいる方がいますが、自分の尺度はこの際関係ないものなのです。だからよく「こんなにいい株なのに何で上がらないのだろう。」と嘆いている人は他の投資家の好みを分析すべきです。 以前ITの相場がありましたが、「わしゃどうもIT銘柄はようわからんので好きになれん」と言って口を加えてあの相場を見ていた投資家がたくさんいました。 次に「自分のルール」を決めましょう。 前回のバブルの時でも勝ち残った投資家は自分の厳しいルールを作っていました。 例えば買い値から2割上がれば今後どんなに上がりそうでも利喰う。また2割下がればどんなに以後反発しそうでも損切る。というようにずるずる運任せにするようなことは決してしません。厳しい自分の掟を作って遵守した投資家のみが生き残ったようです。 以降、バブルで勝った人たちの「厳しいルール」をお伝えしていきます。 |